2016年03月04日

【X68K】X68000

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『X68000』

1987年にシャープが発売したパーソナルコンピュータ。

この当時日本市場のパソコンといえば8bitのPC88シリーズや、16bitのPC98シリーズ、またはその互換機を指していた。

他にも富士通のFM7や、シャープのX1などがあったが、これらのパソコンはあくまでオフィス用の能力で、ゲームに適した設計ではない為、当時のアーケードゲームの移植は満足出来るものではなかった。

パソコンで遊ぶなら画面情報量を活かしたシミュレーションゲームや、キーボードでコマンドを入力するアドベンチャーゲームが多かったのである。

そんな中登場したのがシャープのX68000である。

まず特徴的なのはその斬新なデザインである。縦置きのパソコンというだけで珍しかった当時に、マンハッタンシェイプという名称がついたその外観はかつてのニューヨークの貿易センタービルを彷彿とさせる。

そしてその能力にゲームファンは衝撃を受けたのである。

X68000にはグラディウスが標準で付いてくる!しかもその画面はアーケードそのままであった。それでもマニアには完全移植では無かったようだが、素人目には充分。(後に発売されるプレイステーション版、サターン版は完全移植)

アーケードで人気であった、アフターバーナーや、スペースハリアー、源平倒魔伝なども発売され、最強のゲーミングパソコンというポジションを獲得したのだった。
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よくX68000は高くて買えなかったという話を聞くが、当時はパソコンそのものが高価だったのでとりわけX68000だけが高いわけではない。しかし、オフィス用途にはほとんど使えないし、ただゲームするだけに50万円も払えるかと聞かれると正直高いとは思う。

それでもX68000には熱狂的なユーザーが『無いものは作っちゃえ』の精神で気にくわないX68000版のイースの発売一ヶ月後にはPC88版のイースを移植して配布したり、発売されなかったイース2を作って配布したり、ドラゴンクエスト的なゲームを配布したり、それはもう凄いものだった。

時代が進みメディアもフロッピーディスクから、CDになってもX68000はフロッピーディスクのみで頑張った。

サードパーティーから外付けCDドライブなども発売されたようだがほとんど普及することもなく、一般社会がWindows95の発売で持ちきりの世の中でも俺のX68000には『SX-Window』が既にあるから…と内心『わぁ、羨ましい』と思いつつ我慢する。ゲームを作ればその我慢も報われた気がしたのかもしれない。

そんなX68000であるが、シャープから本体のBiosが無償で配布されることとなった。

エミュレータを使用すればWindowsや、Mac、はたまたAndroidでX68000が動かせるのである。

そしてマンハッタンシェイプも復活させようという動きがある。

X68000は永遠に不滅なのかもしれない。


posted by デコ at 11:49| Comment(0) | X68000 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする